東進ハイレベル物理(苑田先生)を受けた感想。

こんにちは!

今回は,東進の映像講座である『ハイレベル物理』を実際に受講して,感じたことやこの講座の講座の難易度などを私の主観ではありますが,述べさせていただきたいと思います。

新学期の受験生で,東進の講座選択に迷われている方々はぜひ参考にしていただければと思います!!

ハイレベル物理の概要

ハイレベル物理は,90分×20回の授業を1講座とすると,

『力学』

『電磁気学』

『熱力学・波動』

の3講座で構成されています。

担当は3講座とも苑田先生で,テキストには問題のみが掲載されており,講義はすべて苑田先生の口頭での説明と膨大な量の板書となっております。

受験を意識して演習をバンバン行う講座,ではなく,高校生が扱う物理の土台を固めるための基礎力を養うための講座なので,どちらかというと初学者向きです。

料金は,3講座すべて取得すると,23万1千円となります。なかなか高価ですね(笑)

ハイレベル物理を実際に受けた感想

では実際に受けた感想を述べさせていただきたいと思います。

↓のテーマに沿って述べていきます。

  1. 受講するのにかかった時間
  2. 受講前に前提となる学力
  3. 扱う問題の難易度
  4. 力学を受けた感想
  5. 電磁気を受けた感想
  6. 熱力学・波動を受けた感想
  7. どの志望校の受験生が受講すべきか(受講をお勧めする受験生)
  8. いつまでに受講を始め,いつまでに終わらせるべきか
  9. トップレベル物理との違い

1

1.受講するのにかかった時間

私は,高校二年生の11月ごろから受講を初めて,一通り受講が終わったのは高3の7月頃でした。

1コマあたりに換算すると,少なくとも3時間くらいはかかっていたと思います。私は物理初学でハイレベル物理に挑んだので,学校等で物理をすでに一通り学ばれている方はもう少しハイペースに進むことができるかもしれません。

また,一番受講に時間のかかった分野は『電磁気』でした。同じ部分を5回以上聞いてもまだわからん…ということさえありました(笑)

逆に『熱力学・波動』の分野はすらすら進めれたかなという感じでした。

2

受講前に前提となる学力

私は初学者でも全く構わないと思います。実際,苑田先生は高校物理を全く学んだことがない人に向けて話しているように感じました。講義を1から話してくださるので,講義の内容を1コマずつ復習しながら進んでゆけば,絶対に大丈夫だと思います。

とはいっても,中学までに学んだ理科や,高校数学の基礎はしっかりと身についている状態からスタートするべきだと思います。

3

扱う問題の難易度

ハイレベル物理で扱う問題の難易度は,はっきり言ってしまうと易しいと思います。受験生であれば絶対に落とせないレベル,という感じだと思います。

問題が易しくても難しくても特別な解法など存在しない,というのが苑田先生が常々おっしゃることなので,易しいからといって解法を覚えるのではなく,心の底から納得できるまで反芻することが大切かなと思います。

4

力学を受けた感想

力学は一番最初に受講する分野ですが,最も印象に残っているのは『物理を俯瞰的に説明してくださる』ということです。それゆえ最初は少し抽象的な話に聞こえてしまうこともあるかと思いますが,話が進んでゆくにつれてだんだんと実感していくと思います。

運動方程式や力の法則性,力学量の考察という講座の前半部分の説明が理解できれば,あとは円運動や単振動など,個々の現象を見ていくだけになるので,ストンと落ちてくると思います。

個人的には,慣性力の講(第5講くらい)が難しかったという記憶があります。

そしてそのあとの運動方程式から力学量を導出して見せてくれた回は本当に感動しました(笑)

この先の『電磁気』『熱力学・波動』も力学の話を理解している必要があるので,時間をかけてでもわかるまで復習をするべきかなと思います。

5

電磁気の感想

私はこの分野が最も難しいと感じました。特に第7講①以降の磁場が出てくる回は,5回以上再生しましたが,やっとわかったのは初めて受講してから半年後くらいです(笑)

私だけでなく,周りの生徒はみんな電磁気が難しいと言っていたので,おそらく一番難しいのでしょう。

ただ全体を俯瞰的に説明してくる点は力学と変わらないので,一度つかんでしまえば変なミスは絶対にしないですし,よほど天才でない限り,1回で理解するのは不可能なので,せわしなく受講を進めるよりも1回1回の授業を大切に受けましょう。

6

熱力学・波動

この講座では第3講②までが熱力学,それ以降は波動の分野を扱います。

苑田先生は,高校の熱力学は理想気体近似したもとでの問題がほとんどであるため,難しく作りようがないとおっしゃっていました。初学者のうちは気体が変化すると文字がたくさん出てきて混乱してしまうかもしれませんが,最初のうちは基本に忠実にやっていけば,のちのち簡潔に議論することができるようになると思います。

波動分野は,私は波長や振動数も何なのかわからない状態でスタートしたので,最初は困惑したのを覚えています(笑)でも,『波の伝わる速さは有限である』ということをわかっていけば,特に難しいことはないかと思います。

『力学』『電磁気』と比べると,苑田先生の授業スタイルにも慣れてきて,内容も簡単であるため(とはいっても高校生にはやはり難しいけ)一番受講はスムーズに進むのではないでしょうか。

7

どの志望校の受験生が受講すべきか(受講をお勧めする受験生)

まず前提として,受験は満点を取る必要なんてありません。だいたい7割とれれば受かると思います。したがって,物理は深く勉強しなくても,ある程度問題は解けるようになっておいて,数学や英語で圧倒するというのも可能だと思います。

現に大阪大学に受かった私の友達は,苑田なんか必要ない,と言っていました。(笑)

しかし,東大レベルの問題を攻略するうえでは,しっかりとした基礎が身についていないと歯が立たないと思いますので,

物理を得点源にしたい!

という方,あるいは志望校にかかわらず

物理を高校生のうちから本格的に学びたい

という意欲のある方なら,だれでもいいと思います。

8

いつまでに受講を始め,いつまでに終わらせるべきか

受講を始めるのは遅くても高校2年生のうちに始めなくてはいけないと思います。

受講終えるタイミングは,力学は最低限夏を迎える前までに理解していなくてはいけないと思いますが,すべての講座を終えて,理解するのは10月ごろまでかかってしまってもしょうがないと思います。

もちろん早く進めることに越したことはないですが,あせって早く進めるより,1回1回を理解することのほうが大切です。現役生の理科は,直前期になっても伸び続けると思いますので,

『東進の映像授業は6月ごろに終わらせて,夏は過去問だ!!』

というのは必ずしも当てはまらないかなと思います。

9

トップレベル物理との違い

東進の映像授業で,ハイレベル物理と同じようなコンセプトの講座として,『トップレベル物理』があります。

私は,どちらも受講したことがあるので,双方の違いを簡単に述べておきたいと思います。

扱う問題の難易度は,トップレベル物理のほうが当然難しいです。

また,力学は扱う問題のほかにも,講義も難しくなっています。

例えば,ケプラーの第1法則を証明したり,2次元極座標の話を触れたりと,より一般化して導出していきます。

どちらか迷ったらハイレベル物理でいいと思います。

2学期以降の電磁気に関しては,ハイレベル物理もトップレベル物理もほとんど変わらないように感じました。